相続負動産の教科書

相続負動産のキホン

売れない土地におすすめの買取業者とは?売れなかった時の処分方法も解説

相続等で、田舎の土地など活用が難しい土地を所有することになった場合、売却を検討するという方は少なくありません。しかし、土地によっては買い手が見つからず、いつまでたっても売却できないといったケースもあります。

そんな時に頼りにしたいのが、売れない土地の買取を専門に行っている買取業者です。本記事では、おすすめの買取業者や買取ができなかった場合に使える対処方法を紹介しています。売れない土地の対処に困っているという方はぜひ参考にしてみて下さい。

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売れない土地を買い取ってくれるおすすめの買取業者8選

売れない土地を買い取ってくれるおすすめの買取業者8選

他の不動産会社に断られてしまった売れない土地であっても、専門の買取業者に依頼することで、買取ってもらえる可能性があります。ただし、資産価値が低い土地の場合は、有料での引き取りとなるケースもあるため、業者を選ぶ際は土地の状況に合わせて検討するようにしましょう。ここでは、買取および有料引き取りを取り扱っているおすすめの会社を紹介いたします。
(情報については、ホームページ等に公表されている情報を元に記載しています。実際の買取の状況、相談の品質や確実性を担保するものではない点についてご了承下さい。正確な情報については、各社に問い合わせ等を行った上でご確認いただくようお願いします。)

KLC

KLCは、遊休地/負動産の買取、引き取りを行っている会社で、放置された山林や別荘地、耕作放棄地となった農地など、「不動産会社でも手を出せない不動産」に特化して、不動産の買取や有料引き取りを行っています。これまで4000件以上の物件の相談を引き受けており、売れない土地の取り扱いに豊富な経験と知識を持っています。売れない土地に困っているという方は、まずは無料相談だけでも試してみることをおすすめします。

法人名株式会社KLC
対応エリア全国
本社所在地東京都港区赤坂
サービス買取、有料引き取り、マッチングサービス
サイトURLhttps://klc1809.com/

EINZ

EINZ(アインズ)は、不動産の再生、活性化をテーマに、他の不動産会社では手がけにくい不動産を積極的に取り扱っている業者です。借地権や底地、共有持分そして再建築不可など、問題を抱えた不動産についても、豊富なノウハウや専門家との連携によって、対応が可能となっています。

法人名株式会社EINZ
対応エリア全国
本社所在地東京都渋谷区
サービス有料引き取り、売買、仲介、コンサルティング事業、分譲、販売代理
サイトURLhttps://einz.co.jp/

参照:株式会社EINZホームページ

landissue

landissue(ランドイシューズ)は売れない不動産の買取を専門とした買取業者です。特に相続に対して高い専門性を持っており、士業との連携などを通じて、買取以外の方法でも不要な不動産の処分を助けてくれます。

法人名LandIssues株式会社(ランドイシューズ)
対応エリア全国
本社所在地東京都千代田区
サービス買取、有料引き取り
サイトURLhttps://land-issue.com/

参照:LandIssues株式会社ホームページ

AlbaLink

AlbaLink(アルバリンク)は、他社が断った空き家でも高額買取を実施している買取業者です。全国に支店を展開しているネットワークをいかし、訳アリ物件であっても高値買取りができるようサポートを行っています。

法人名株式会社AlbaLink(アルバリンク)
対応エリア全国
本社所在地東京都江東区
サービス有料引き取り、売買・仲介・鑑定
サイトURLhttps://albalink.co.jp/

参照:株式会社AlbaLinkホームページ

東急リバブル

東急リバブルは、223店舗以上の売買ネットワークがあり、買取だけでなく仲介や賃貸など、不動産に関わる幅広い業務を行っている業者で、全国の広域なネットワークを活かし、不動産の処分を豊富な選択肢でサポートしてくれます。

法人名東急リバブル株式会社
対応エリア全国
本社所在地東京都千代田区
サービス売買、仲介、賃貸、開発等
サイトURLhttps://www.livable.co.jp/

参照:東急リバブルホームページ

土地買取王アイエー(株式会社アイエー)

土地買取王アイエーは、埼玉県川越市を拠点として活動する不動産の買取業者です。他社で買取を断られた土地も積極的に取り扱いをおこなっており、買取率98%と高い買取率が特徴です。

法人名株式会社アイエー
対応エリア埼玉を中心に全国
本社所在地埼玉県川越市
サービス売買、開発、賃貸
サイトURLhttps://www.aia-kaitori.co.jp/

参照:株式会社アイエー

リアルエステート

リアルエステートは、所有者不明物件や『借地底地』『共有持分』など権利関係が複雑な物件を中心にあらゆる不動産の相談を受け付けています。また、必要に応じて弁護士等士業の方とも連携して、売れない土地の買取を総合的にサポートしてくれます。

法人名株式会社リアルエステート
対応エリア全国
本社所在地大阪府大阪市
サービス売買、仲介、リフォーム、投資用マンション販売等
サイトURLhttps://re-estate.co.jp/

参照:株式会社リアルエステートホームページ

東京都市開発

東京都市開発は、複雑な権利調整が必要な底地、共有持分、老朽アパートなどを専門に取り扱っている買取業者です。不動産再生事業で培ったノウハウを活かし、他の不動産会社では取り扱えない条件が厳しい土地についても、買取の相談にのっています。

法人名東京都市開発
対応エリア全国
本社所在地東京都千代田区
サービス売買、再生事業、デベロッパー事業、戸建て事業
サイトURLhttps://www.tokyo-tk.jp/

参照:東京都市開発ホームページ

おすすめ業者一覧

会社名特徴対応エリアサービス
株式会社KLC遊休地、負動産といった「不動産会社でも手を出せない不動産」に特化全国売買、有料引き取り、マッチングサービス
株式会社EINZ不動産の再生、活性化をテーマに、他の不動産会社では手がけにくい不動産を積極的に取り扱い全国有料引き取り、売買、仲介、コンサルティング事業、分譲、販売代理
LandIssues株式会社売れない不動産の買取を専門とした買取業者で、特に相続に対して高い専門性がある全国買取、有料引き取り
AlbaLink全国に支店を展開しているネットワークをいかし、訳アリ物件であっても高値買取り全国有料引き取り、売買・仲介・鑑定
東急リバブル223店舗以上の売買ネットワークがあり、買取だけでなく仲介や賃貸など、不動産に関わる幅広い選択肢を提供全国売買、仲介、賃貸、開発等
株式会社アイエー他社で買取を断られた土地も積極的に取り扱い埼玉を中心に全国売買、開発、賃貸
リアルエステート所有者不明物件や『借地底地』『共有持分』など権利関係が複雑な物件にも対応全国売買、仲介、リフォーム、投資用マンション販売等
東京都市開発不動産再生事業で培ったノウハウを活かした買取全国売買、再生事業、デベロッパー事業、戸建て事業

※掲載した情報は、執筆時点のホームページ等の公式情報を参考にしたものです。実際の受付状況等については、お問い合わせのうえご確認お願い致します。

売れない土地でも買取業者に買い取ってもらうことはできる?

売れない土地でも買取業者に買い取ってもらうことはできる?

売れない土地を所有している方は、不動産会社に売買を断られてしまったという方も多いのではないでしょうか。その点、買取業者は、通常の不動産会社にはない独自の販売ルートや再生のノウハウを持っている会社も多く、たとえ不動産会社に断られてしまった土地であっても、買い取ってもらえる可能性はあります。

ただし、不動産会社でも取り扱ってもらえない不動産は、買い取って貰えない可能性も十分にあるため、注意が必要です。
また、買取業者の中には、買取を装って原野商法といった詐欺に誘導してくる業者もいるため、買取業者に依頼をする際は、十分に信頼できる会社かどうかを調査の上で、依頼するようにしましょう。

失敗しない買取業者選びのポイントとは

買取業者選びで失敗しないためには、どういった点に気を付ければいいのか、ここではそのポイントを紹介します。

過去の買取実績があるか

買取業者を選ぶ際は、買取実績があるかどうかを調査しましょう。買取件数の公表があるのか、また実際にユーザーインタビューを行った記事や動画など、客観的にみて買取している実態がわかる情報があるのか確認しましょう。

複数の業者に見積もりをだす

買取業者を利用する場合は、必ず複数の業者に見積もりをだすようにしましょう。買取業者の中には、わざと低い金額を提示したり、他の投資案件に誘導するためにわざと高い価格をだしてくる場合もあります。複数の業者に見積もりを出しておけば、怪しい業者を見抜くのに役立ちます。

会社情報や代表者の経歴を調べる

買取業者について、会社情報や代表の経歴は必ず確認するようにしましょう。事務所は実在しているか、会社名や代表者の名前で検索した際、怪しい情報は流れていないか、法人番号や資格、許認可等の記載があるのか等をチェックします。また代表者の経歴も調査しておくと、悪質な業者に引っ掛かってしまうリスクを下げることができます。

こんな土地は危険?売れない土地の特徴5選

相続等で急に土地を手にすることになった場合、その土地が売れるかどうかを判断することは、難しいことです。ここでは、特に売れない土地によくある特徴について紹介します。

立地が悪い

土地の売買で最も重要なのが立地です。人通りがなかったり、交通の便が悪いなど、立地が悪い土地はどれだけ広い土地であっても売れない可能性があります。土地の状態がよく広い土地であっても、明らかに立地が悪い場合は、販売価格を下げることも検討しましょう。

土地の形状が悪い

土地を売るにあたり、土地の形状も重要です。土地の形がいびつだったり、傾斜があるなど、活用が難しい土地の場合は、買い手にとってメリットが薄くなってしまい、売れずらくなる傾向があります。

権利関係が複雑

土地の権利関係が複雑だと、売れない土地になってしまう可能性が高いです。担保権が設定されていたり、境界が確定していない、共有持ち分になっているなど権利関係が複雑な場合、買い手にとってリスクが高くなってしまい、敬遠されてしまう傾向があります。

農地や山林

農地や山林など、用途が特殊な土地は売れずらい傾向があります。農地や山林の場合、利用に法的な制限かかっていたり、活用する場合に、土地を整備する必要があります。特殊な用途で使われていた土地は、活用が負担になる場合が多く、買い手にとっては大きなリスクとなります。

土壌汚染されている

廃棄物等で土地が土壌汚染されてしまうと、土地を売ることは非常に難しくなります。土壌汚染されている場合、土壌調査や土壌改善に大きな費用がかかる場合もあり、買い手を見つけることは難しくなります。また、土壌汚染された土地は法的に販売が制限されてしまうこともあります。

売れない土地を所有するリスクとは?放置していると損をする?

売れない土地を所有するリスクとは?放置していると損をする?

土地が売れず活用もできないという場合、そのまま土地を放置しているという方も多いのではないでしょうか。しかし、例え使っていない土地であっても、管理責任は所有者にあるため、土地を放置することは様々なリスクを伴います。ここでは、土地を放置することで発生するリスクについて紹介します。

税金や損害賠償が発生する

土地を所有していると、税金や損害賠償発生のリスクが高まります。固定資産税は例え売れない土地であっても所有している限り払い続ける必要があります。また、土地を放置したことにより、庭木がはみ出したり、建物の倒壊等が発生し、通行人に被害を与えた場合、損害賠償発生のリスクがあります。

対人トラブルの原因となる

放置された土地は、対人トラブルの原因となります。たとえば、雑草や樹木が害虫や獣害の原因となってしまい苦情を入れられる、土地が荒れて境界がわからなくなり、隣人と所有を巡ってトラブルになるといった可能性もあります。また、売れない土地がそのまま子や孫に引き継がれてしまうと、土地の押し付け合いに発展してしまう可能性もあります。

犯罪に巻き込まれる

土地の放置は、最悪の場合犯罪に巻き込まれる可能性もあります。周囲から管理されていないとみなされた土地は、不法投棄の的にされてしまうケースも少なくありません。また不審火や放火に合ってしまう確率もあがります。最悪の場合は、犯罪に意図せず巻き込まれてしまう可能性もあります。

買取依頼は利用した方がいい?利用のメリットとは

買取依頼は利用した方がいい?利用のメリットとは

不動産の処分や活用には、買取の他にも仲介や賃貸といった方法もあります。売れない土地への対処として他の方法と比べた場合、買取を使うメリットをお伝えします。

短期間で土地を手放せる

買取業者の利用は、短期間で土地を手放すことができます。売れない土地を仲介で売買しようとすると、買い手がなかなか見つからない可能性があります。その点、買取業者への依頼であれば、面倒な土地の管理を長期間続けることなく、すぐに土地を買い取ってもらうことができます。

仲介手数料がいらない

買取業者への依頼は、仲介ではないため、仲介手数料はかかりません。土地を売りたいけど、仲介手数料を考えると赤字になりそうでなかなか踏み切れない、という方でも手数料の心配なく取引をすることができます。

「契約不適合責任」が発生しないケースがある

通常の売買では、契約内容と実際の不動産に相違があった場合、契約不適合責任を問われます。対して、不動産業者向けの売買の場合は、不動産業者が契約時点で詳細に調査等を行うため、買取では免除される場合が多くなっています。

買取りしてもらえなかった時に使えるおすすめの処分方法とは

売れない土地の場合は、買取業者に頼んだとしても、買い取ってもらえないケースも珍しくありません。その場合、土地の管理責任や税金の負担を負い続けることになります。しかし、買取業者にも断られてしまった土地を処分することは、簡単ではありません。ここでは、買取を断られてしまった土地に使えるおすすめの処分方法をお伝えします。

隣人に譲渡

近所の方と交流がある場合は、土地の譲渡を検討しましょう。引き受ける側にとっては土地が広くなったり、活用の選択肢が広がるため、受け入れてもらいやすい選択です。

もし連絡先がわからない場合は、法務局で登記謄本を申請し、住所を調べて手紙を送ることができます。

相続土地国庫帰属制度

相続土地国庫帰属制度は、国に有償で不要な土地を引き取ってもらうことができる制度です。相続、または遺贈によって手にした土地であれば利用することができます。

利用できる土地には条件があるため、利用したい場合は最寄りの法務局で利用可能かどうかを確認してみましょう。

自治体に寄付

不要な土地は自治体に寄付することもできます。寄付を受け入れてもらうことができれば、いらない土地を無償で処分できます。利用したい場合は、市役所等に受け入れをおこなっているか確認してみましょう。

ただし、自治体での受け入れは自治体でも再活用が可能な土地に限られるため、売れない土地の場合は受け入れてもらえない場合もある点に注意しましょう。

引き取りサービスを使う

売れない土地がどうしても処分できない場合、不動産の有料引き取りサービスを利用することも検討しましょう。有料引き取り業者は、売れない土地について独自のノウハウを持っているため、他の方法で断られてしまった土地であっても、引き取ってもらえる可能性が高いです。

引き取りは有料となる場合もありますが、税金や維持管理の負担を負い続けることを考えれば、不要な不動産は引き取りサービスを使って引き取って貰った方が得です。売れない土地に困っているという方は、まずは無料相談だけでも利用してみることをおすすめします。

マッチングサイトの利用

マッチングサービスの利用も、売れない土地の処分方法としておすすめです。マッチングサービスは、不動産を売りたい人と買いたい人をつなげてくれるプラットホームです。

マッチングサービスを使えば、他の方法では買い手が見つからなかったという土地であっても、自由に価格を設定し、全国の買い手に向けて情報を発信できます。マッチングサービスは売買に関心が高い人が集まっているため、申し込みからの成約率が高いのも特徴です。

よくある質問

Q.仲介と買取の違いはなんですか?

A.仲介は買主を探してもらうサービスで、買取は不動産会社による直接買い取りとなります。

Q.買取業者を使えば、どんな土地でも買い取ってもらえますか?

A.活用が難しい土地は買取の値段がつかなかったり、取り扱いを断られる可能性もあります。買取が難しい場合は、お金を払って土地を引き取ってもらう引取業者への依頼などが候補として挙げられます。

Q.建物があっても買い取ってもらえる?

A.建物があっても、不動産の売買自体は可能ですが、建物が老朽化しているなど、建物があることがデメリットとなる場合もあります。その場合は、更地にした方が買い取ってもらえる可能性はあがります。

まとめ

本記事では、売れない土地を買い取ってくれるおすすめの業者や、売れない土地を売れやすくする方法、その他の処分方法について紹介しました。売れない土地に困っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。

監修者 監修者

株式会社KLC 代表 小林 弘典

幼少期から不動産が大好きな、自他共に認める不動産マニア。

不動産会社でも手を出せない不動産の専門会社「株式会社KLC」代表を勤め、
自身のYoutubeチャンネル「相続の鉄人」にて、負動産問題について啓蒙活動も実施。

  • 総務省 地方公共団体の経営・財務マネジメント強化事業登録アドバイザー
  • 空き家等低利用不動産流通推進協議会 理事
  • 立命館大学経済学部 客員講師
  • 不動産有料引取業協議会 代表理事

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