プレスリリース

愛知県岡崎市と活用困難な空き家の流通事業に関する実証実験を開始

当社(株式会社KLC)は、愛知県岡崎市と活用困難な空き家の流通事業に関する実証実験を開始しました。

2023年5月1日、株式会社KLC(本社:東京都港区、代表取締役:小林弘典、以下「KLC」)は、愛知県岡崎市(以下、「岡崎市」)と活用困難な空き家の流通支援事業に関する実証実験(2023年度中)を開始したことをお知らせいたします。 →採択結果通知ページ


「不動産会社でも取り扱えない不動産」の流通促進を目指す

空き家のほか、放置山林・原野や耕作放棄地など、活用見込みも立たずに放置状態となっている不動産が全国的に増えています。これらの空き家・空き地は、利用のための整備の必要性等も相まって、資産価値が低い傾向があり、不動産会社からも買い手を見つけることは困難であると判断され、支援を断られるようなケースも多々生じています。
法律上、不動産は不要になったとしても、新たな買い手を見つけるか、相続発生時に相続放棄をしないかぎり、不動産を放棄する手段はありませんでした。2023年4月からは、相続した不要な土地を国が引き取ってくれる「相続土地国庫帰属制度」が開始されましたが、所有者が負担金を支払う有料の制度であることに加え、空き家や境界不明土地は引取対象外であるなどの制約があります。そのため、空き家・空き地で悩んでいるすべての不動産所有者が救済されるわけではなく、本質的な解決には至っていない社会背景があります。

愛知県岡崎市とKLCの連携による、活用困難な空き家の流通支援基盤の構築

岡崎市では、民間の外部人材や空き家バンクの活用等により、これまでも空き家の発生抑制に関するさまざまな取り組みを行ってきたほか、同市内の不動産団体や各事業者においても、岡崎市との官民連携による空き家課題に積極的に向き合ってきました。
しかし、その中でも特に放置期間の長い空き家については、その買い手・借り手を見つけることは困難で、支援をしきれない不動産が一定数存在していました。
そこで、KLCでは、行政・地元企業でも対応に苦慮する不動産を対象に、それらの流通実現に向けた取り組みを行います。

実証実験の概要

KLCと岡崎市は、活用困難な空き家の流通の実現を目指して実証実験を開始します。
KLCでは、岡崎市や地元企業でも苦慮する不動産について、それら所有者に対する包括的な支援を行います。具体的には、空き家所有者向けのセミナーやWEBコンテンツを用いた情報発信、不要な不動産を引き取る「不動産引取サービス」や、遊休地に特化した不動産の個人間売買マッチングサイト「フィールドマッチング」等のサービス提供により、その流通促進を実現してまいります。

実証実験開始に寄せる想い

岡崎市 住環境整備課
岡崎市では、空き家バンク制度や地域貢献型空き家利活用マッチング事業を実施することで空き家の流通活用促進に取り組んでおり、一定の効果が得られています。
しかしながら、空き家の立地条件によっては所有者様が売却を希望していても、なかなか手放すことができない物件が少なからず存在しています。
今回の実証実験を通じて、そのような活用困難な空き家が流通し、有効活用されることを期待しております。

株式会社KLC代表取締役 小林弘典
空き家・空き地に関する問題は、少子高齢化や地方過疎化の進行とともに、今後もより深刻なものになっていくことが予想されます。
当社が「不動産会社でも取り扱えない不動産」の専門会社として積み上げてきたノウハウや流通ネットワークを駆使し、活用困難な空き家が色々な利用に供され、生き生きとしているまちづくりに繋がるよう邁進してまいります。

(引用)岡崎市について